2025/05/12

【熱中症対策】夏本番前に確認しておきたい「熱中症」の基礎

目次
1,夏本番を迎える前に「熱中症」対策を講じよう
2,熱中症はどのような状態なのか?
3,どんな人が熱中症になりやすい?
4,高温多湿でなくても熱中症になりやすい環境は?

1 夏本番を迎える前に「熱中症」対策を講じよう

  例年、熱中症で救急搬送される人数は5月ごろから徐々に増え始め、7月から8月にピークを迎え ます。
  総務省消防庁「救急搬送人員及び死亡者数(年別推移)」によると   、2024年7月に救急搬送された人数は4万319 5人、5月から9月の累計では 9万7578 人となっています。


2025年2月時点の気象庁「全国の季節予報」によると 、
2025年の6月から8月の東日本の平均気温は、70% の確率で平年以上、北日本・西日本でも、6 0% の確率で平年 以上になる予想です。

外の現場で稼働する社員はもちろん、通勤時やオフィスにいる社員にも、熱中症のリスクは付き纏います。
また、2024年は10月に入っても東京都心で気温が30度を超える日があり、熱中症対策が必要な期間も、年々長期化しているといえます。

なお、2025年6月1日から労働安全衛生規則が改正され、会社に対し、

  • 作業者に熱中症の自覚症状があるときや、作業者が熱中症の疑いがある同僚などを発見したときは、会社にその旨を報告させるよう体制を整え、周知すること
  • 熱中症のリスクがある作業を行う場合、あらかじめ作業場ごとに、症状の悪化を防ぐための措置やその手順を定め、周知すること(体を冷やす、医師の診察を受けさせるなど)

が義務付けられます。

違反した場合、労働安全衛生法により、6カ月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象になります。
職場の熱中症対策は、夏本番を迎える前に手を打っておくのが吉です。
手始めとして、この記事で具体的な症状と熱中症になりやすい条件を確認していきましょう!